コードバンについてのお話し

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atelier Lemon & Lime

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コードバンのことをより知っていただくための読みものです。

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[Cordovan Care Vol.03] コードバンの水染みとは?

コードバンが水に濡れたら、どうなるの?

よく、"コードバンは水に弱い" と言われますが、決して水に濡れたら革がダメになるわけではありません。

"水が染み込むと、革の表面に目に見えてわかる変化が出てくる" と言うのが、コードバンの大きな特徴です。

コードバン

そこで、コードバンに水がつくとどのようになるのか?
実際にコードバンで実験をしてみました。あくまでも一例ですが、参考までにご確認ください!

 使用したコードバン

    • Horween シェルコードバン
      / Natural Unglazed
    • Horween シェルコードバン
      / Black

 コードバンの状態

購入してから数ヶ月ほどメンテナンスをしていない製品と同じくらいの状態にするために、 数ヶ月以上オイルケアをしていない端切れを選びました。
また、これまでに
何度も製品作りのためにテスト用に使用したものなので、使用感が出てきている革になります。

 

コードバンに水を垂らすと、どうなるのか?

まずは、時間経過とともにどのように染み込むのかを観察してみます。
(0秒 → 5秒後 → 1分後 → 5分後 → 1時間後 → 24時間後)

コードバンへの水の染み込み具合を確認してみてください!

コードバン

水滴を垂らした直後です。表面に小傷があったり、削れた箇所でない限りは、写真のようにぷっくりと表面張力で水滴の形状がよく分かる状態です。

コードバン

5秒ほど経っても、やはり水滴の状態です。すぐに水分を吸収する、というほどではありません。ただし、革の表面の乾燥状態によっては、この辺りから徐々に染み込んでいく場合もあります。

コードバン

1分ほどすると、水滴の周辺部分から少しずつ、革に染み込み出すのがわかります。

コードバン

5分ほど経ちました。実は、もう少し早く革に染み込んでいくかと思っていたのですが、意外にもまだドーム状に水滴が残っていました。

ここからは、少しずつ少しずつドームの外周に沿って染み込んでいくようになります。

実際に何分くらいで染み込むのか?これは革の表面の状態や、環境によって異なると思います。今回の実験のように革に水滴を放置しておいた状態では、水滴がわからなくなるまでにおよそ10分〜20分くらいかかりました。

コードバン

1時間ほど放置した状態です。水分は見えなくなりましたが、しっかりと跡が残っているのがわかります。

コードバン

以上で、24時間が経過しました。水分は完全に乾ききりましたが、水滴の跡はくっきりとのこりました。

コードバン

水が染み込んだ部分の断面です。およそ15分ほど経って表面に水分が無くなった状態です。

コードバンに出来た「水染み」は、この写真のように革の内部にまで浸透しているのがわかると思います。

コードバン

いかがでしたでしょうか? 

今回のように水滴を放置する方法では、予想よりも染み込むのに時間がかかった印象です。ですが、もしこれが財布や靴などのような場合には、もう少し早く染み込むのかも知れません。

では、もし実際にこのような水染みがコードバンに出来てしまった場合は、どのようにお手入れをしたら良いのでしょうか?

後半で、具体的な対処方法を見ていきます。

(後半へ続く▸▸▸)

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