Jun Lin
ヘリ落とし

マレーシア在住のレザークラフター Jun Lin Tan が製作する、ヘリ落としです。

一つ一つを手作業で製作されたこのヘリ落としは、手の中にスッと収まって、歯の切れ味もさることながら、手にすること、使うことそのものが楽しくなる、そんな道具の一つです。

人間工学に基づいた形状

このヘリ落としの形状全体に沿って走る緩やかなカーブは、人間工学に基づいて長時間の使用による不快感、疲労感を最小限に抑えるために複雑に設計されています。 それによって、敏捷性と操作性はとても向上します。

ベベラーブレード

ブレード部分(刃)の素材には、日本製の「VG10 (V金10号)」というステンレス鋼を使用し、HRC 61 まで真空熱処理を施しました。
さまざまなブレード(刃)用の素材と処理の方法を徹底的に分析し、選び抜いた結果、製作者の Jun Lin 自身が個人的にこの用途に最適なバランスであると考える組み合わせを実現しました。

VG10 (V金10号)とは

この「VG10 (V金10号)」という金属は、福井県の武生特殊鋼材㈱で製造されている高級鋼です。最高峰のステンレス刃物鋼の一つとされています。
「VG10 (V金10号)」には、カーボン・モリブデン・コバルト・クロム・バナジウムを含んでいるため、靭性が高く粘りが強い、加工がしやすく鍛造性に優れた鋼材です。 耐腐食性や耐摩耗性にも優れています。

硬度が高く、優れた切れ味を持ち、錆びにくく欠けにくい。また、研ぎ直しなどの手入れがしやすい、といった理由から、Jun Lin の製作するヘリ落としは、一般的な高速度鋼や工具鋼で作られたヘリ落としよりも優れています。

クラフトマンシップ

ココボロ製のハンドルと真鍮のフェルール(接続部分)は、高精度の CNC マシンで削り出され、さらに手作業で成形され、仕上げられています。

オリジナルの「槌目仕上げ」フェルール (旧バージョン)

真鍮製フェルールの仕上げには、通常は細かな線状のサテン仕上げですが、今回 atelier Lemon & Lime で取り扱うヘリ落としには全て、オリジナルの「槌目仕上げ」にて製作をしてもらいました。
手作業で一つ一つ刻み込まれている味のある槌目の模様が独特のアクセントになり、真鍮特有の経年変化も楽しむことができます。

写真の15〜20枚目が、こちらの旧バージョンのものとなります。

※ こちらのバージョンは製作が終了となりましたため、現在の取り扱い分をもって販売終了となります。

※ 新バージョンとの違いは、真鍮製フェルール部分の「鎚目仕上げ」部分のみです。ヘリ落とし部分は全く同じものとなります。

新バージョン Qilin 

真鍮製フェルールの仕上げに、アンティーク調の加工を施した「Qilin」という新バージョンが出来上がりました。今後はこの新バージョンでの販売となります。

機能面、使用感は旧バージョンの鎚目仕様と全く同じです。フェルール部分の仕上げの違いのみとなります。詳細は、1〜14枚目の写真をご確認ください。

届いたその日からお使いいただけます。

刃先は、綺麗に磨き込まれ、仕上げをされています。お手元に届いたその日から、すぐにお使いいただけるヘリ落としです。

サイズ、スペック一覧 

 【次回入荷分】の発送時期について